

新技術 | 従来技術 | 従来技術(2) | |
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種類 | PCF壁高欄 (VFRCタイプ) |
鋼製型枠壁高欄 (側板 t=3.2mm) (主にI格子床版で使用実績多いタイプ) |
鋼製型枠壁高欄(2) (側板 t=6mm) (主に合成床版で使用実績多いタイプ) |
工法 概要 |
PCF壁高欄工法(VFRCタイプ)は、工場にて製作したPCF版(Precast Concrete Form)を埋設型枠として壁高欄の外側に設置し、場所打ちコンクリートを打設して壁高欄を形成する工法。PCF版は、厚さ30mmでビニロン繊維補強セメント複合材料(VFRC)を使用し、設置後の内型枠組立・配筋配筋・コンクリート打設は鋼製型枠壁高欄と同様である。 | 鋼製型枠壁高欄は、厚さ3.2mmの側鋼板(メッキ仕様)と、縦方向および横方向の補剛材(L30×30×5など)で構成される鋼製型枠である。工場で製作し、現場にて設置する。その後、内型枠組立、鉄筋配筋、コンクリート打設を通常の壁高欄と同様に施工する。 | (鋼板厚以外は従来技術と同様) |
概略図 | ![]() |
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設置 枚数 |
60m/日(2mパネルで30枚設置) | 60m/日 | 60m/日 |
評価 | ○ | ○ | ○ |
経済性 初期 コスト |
1.24(51,000円/m) 試算条件:100m以上施工時。PCF板の運搬は工場より100km以内を想定。 |
1.00(41,000円/m) | 1.36(56,000円/m) |
評価 | △ | ○ | △ |
品質 | PCF版は、高強度で緻密な繊維補強モルタルである。中性化や凍結融解に対して耐久性がある。 | メッキまたは塗装により防錆処理されるが、将来的には塗り替えや補修が必要になる。3.2mmの側板の場合、亜鉛メッキ鋼板を使用しており亜鉛付着量は溶融亜鉛メッキより少ない。 | メッキまたは塗装により防錆処理されるが、将来的には塗り替えや補修が必要になる。 |
評価 | ○ | △ | △ |
施工性 | 取付金具に設置している調整ボルトで、高さ・倒れの微調整が可能であるため、施工が容易である。 | 取り付け金具により、倒れの調整が可能である。打設するコンクリートの締め固め圧力により、側板にふくらみ変形が生じやすい。 | 取り付け金具により、倒れの調整が可能である。側板厚が6.0mmの場合には、溶接ひずみが生じにくい。 |
評価 | ○ | △ | ○ |
適用 範囲 |
(従来技術と同様) | 壁高欄外側に足場設置が困難な場合(@高架下の交通規制が発生するため省略したい場合A民家等が近接しており設置を避けたいなど)に、効果が大きい。 | (従来技術と同様) |
評価 | ○ | ○ | ○ |
完成形 の幅員 |
側板分は有効幅員に含まない。 (板厚分30mmは外側になる) ※PCF版の厚さ30mm分を除き、応力照査することで、完成幅を総幅員内に収める場合もありますが、施主の了解が必要となります。 |
側板分は有効幅員に含まない。 (板厚分3.2mmは外側になる) |
側板分は有効幅員に含まない。 (板厚分6.0mmは外側になる) |
評価 | △ | ○ | ○ |
安全性 | 施工時:従来技術と同等 完成時:従来技術と同等 VFRCは引張靭性に優れた材料であるため、コンクリート片が飛散しにくい構造である。 |
施工時:地組時または床版架設後に設置する。設置作業は容易である。 完成時:曲線区間で発生しやすい車両衝突に対して、コンクリート片の飛散抑制として効果が有り、高架下の安全性が向上する。 |
(従来技術と同様) (従来技術と同様) |
評価 | ○ | ○ | ○ |
NETIS 番号 |
CB-050024-V | - | - |
型枠 質量 |
(高さ1.25mとして試算) 750N/m (1.25×1×20kN/m3×0.03m=0.75kN) (斜めサポート分含まず) |
610N/m (裏側リブ等を含めた質量・斜めサポート分含まず) |
858N/m (裏側リブ等を含めた質量・斜めサポート分含まず) |
評価 | ○ (いずれも軽量) | ○ | ○ |
ライフ サイクル コスト |
ライフサイクルコスト算定年月:100年 初期コスト 51,000円/m 補修コスト 4,000円/m 合計 55,000円/m PCF版の補修は無いが、止水板の再塗装4回と天端シール材の補修2回を仮定。 |
ライフサイクルコスト算定年月:100年 初期コスト 41,000円/m 補修コスト 16,800円/m (≒4500円/m2×1.250m×3回補修) 合計 57,800円/m 20年目に1回 以降25年毎塗装補修と仮定。 |
ライフサイクルコスト算定年月:100年 初期コスト 56,000円/m 補修コスト 16,800円/m (≒4500円/m2×1.250m×3回補修) 合計 72,800円/m 25年目に1回 以降25年毎塗装補修と仮定。 |
総合 評価 |
○ | △ | △ |

※ | 初期コストは、製品代+コンクリート、内型枠、鉄筋等の作業費を含んだ、コストである。 |
※ | 初期コストは目安コストであり、参考値扱いで条件により変動します。 |
※ | 合成床版で用いられる側板の板厚は、メーカーにより、6mm〜9mmと異なります。 |