技術情報

予防保全技術 伸びて曲がるセメント系材料 RTコート

技術の概要

セメント系塗料(RTコート)は、粉体状のセメントと液状の特殊エマルジョン樹脂を混合して使用する塗装材料で、コンクリートや鋼材への腐食性因子の付着を防ぐ表面被覆材です。本材料はセメント系で構成された材料であるにもかかわらず、ひび割れを伴わない柔軟性のある保護層を長期にわたり形成します。RTコートは外部からの雨水や塩化物の浸入を防ぐとともに、材料内部の水分を水蒸気として外へ放出する性質を有しています。このため、コンクリートの塩害、アルカリシリカ反応、鋼材腐食を防止し、塗膜のふくれを防止できます。

鋼板、鉄筋に塗布後、曲げた状況
拡大写真

適用箇所

  • 海塩粒子の影響を受けやすい海岸部に構築された港湾構造物(コンクリート構造、鋼構造)
  • 沿岸部に架かる橋梁や凍結防止剤散布路線となっているトンネルや橋梁(コンクリート構造、鋼構造)
  • 湿気や結露の影響を受けやすいコンクリート建築、擁壁や橋梁(コンクリート構造物、鋼構造物)

特徴および優位性

  • 主成分のセメント粒子が、水と反応してセメント水和物を形成し、下地面に食い込んで強固に密着します。コンクリート系だけでなく鋼材にも強固に密着します。
  • 主材に含まれる特殊エマルジョンポリマーの効果で、曲げてもひび割れない柔軟な塗膜としています。伸び率が高いため下地の収縮に追従し塗膜がひび割れることなく、長期にわたって下地保護ができます。
  • 塗膜には微細な孔があいています。雨水等の粒子は孔より大きいことから内部への浸入を防ぎますが、内部の水蒸気は、粒子が小さいため孔を通過して外部へ放出します。これにより、塗膜内部で膨らむことがありません。
  • 溶剤を使用しない無機系材料のため、臭いもなく近隣住民や作業者に害がなく塗膜延焼の心配がないです。さらに溶剤型と違って硬化時間の制限がないため作業効率が良いです。

施工実績(代表例)

熱海パサニアクラブ1988年施工
栃木県小山市橋梁補修工事
国際埠頭蟇留め擁壁
北越急行高架橋改修工事

セメント系塗料(RTコート)説明書(PDF形式)